鳥インフルエンザって何?
平成26年12月30日、山口県の家きん農場で、「高病原性鳥インフルエンザH5型」の疑似患畜が確認されました。
鳥インフルエンザウイルスが人に感染することは、きわめて稀なことですが、
こんなにも話題になるのでしょうか。その理由について考えてみました。
インフルエンザって?
インフルエンザは、インフルエンザウイルスが人や動物に感染することで引き起こされる感染症です。
大きくA型、B型、C型に分類され、人で大流行するのはA型のみとされています。
鳥インフルエンザって?
鳥類に対して感染症を示すA型インフルエンザの感染症です。
鳥インフルエンザの原因となるA型インフルエンザウイルスを、
一般的に鳥インフルエンザウイルスと呼びます。
人に感染するの?
通常は人に感染しませんが、濃厚接触した場合など、きわめて稀に感染する場合があります。
現時点で確認されている人への感染は、死骸や内臓、排泄物に濃厚接触した場合に限られていて、
感染の事例では、感染患者と介護等のために、長時間濃厚な接触があった家族の範囲に限られています。
鳥インフルエンザの遺伝子の変異によって、人へ感染する仕組みは2つあります。
ひとつは、鳥インフルエンザが人や鳥類の体内で変異し、人から人へ感染する新型インフルエンザになること。
もうひとつは、人のインフルエンザと鶏インフルエンザが同時に感染し、それぞれが混ざり合って人へ感染する新型インフルエンザになることです。
今のところ鳥インフルエンザウイルスが、
人から人へ効率よく感染する能力を獲得した、
新型インフルエンザウイルスになったことはありません。
鶏肉や鶏卵を食べることでの人への感染した事例はありません。食品安全委員会も鶏肉や鶏卵は「安全」とする見解を示しています。
食品安全委員会ホームページ(http://www.fsc.go.jp/osirase/tori/tori_iinkai_kangaekata.pdf)
WHO(世界保健機関)は、食中毒予防の観点からも十分な加熱調理を勧めています。
鶏肉を未加熱又は加熱不十分なままで食べることは、食中毒予防の観点からもお勧めできません。
まとめ
鳥インフルエンザは人の間で流行するインフルエンザではありません。
インフルエンザウイルスを病原体とする鶏への感染症のことを指します。
今までのところ、人への感染力が高い新型ウイルスは見つかっていません。
もともと鳥の感染症であり、もしウイルスの変異で新型インフルエンザとなれば
暴露したことのない人の間で急速かつ大規模な流行を引き起こす可能性があります。
いつ感染力の高い新型ウイルスに変異するかわからないので注意は必要ということでしょうか。
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