妊娠期と授乳期にはコリンを摂取しよう
卵には様々な栄養素が含まれており、ミラクルフードや完全栄養食と言われることもあります。健康にはもちろん、美容にもとても良い食材の一つです。
卵の美味しい食べ方や見分け方など、卵に関する情報はいろいろあります。それだけ多くの方が卵を好んで食べているということでしょう。卵にはコリンという成分が豊富に含まれ、脳を元気にする栄養成分だと言われています。その他、妊娠期や授乳期にとても良い成分であることも分かっています。美味しい卵で子どもの成長を考えてみませんか。
コリンとは
コリンは、脂質の代謝や肝機能、血液サラサラなど、健康や美容に関する様々な面で活躍しています。ビタミンBの一種でリン脂質の構成物質です。動物はコリン不足で脂肪肝となりますが、人間では欠乏症が無く、ビタミン用作用物質となっています。
人間の体内では、アミノ酸からつくられます。外部から摂取する場合、タンパク質を多く含む食品を取っていれば問題ありません。タンパク質が不足すると、体内でのコリンの合成量も減ってしまうので、タンパク質をしっかり摂る必要があります。
子どもへの良い影響
妊娠期であれば、胎児の血中コリン濃度は母親の7倍程度になることが分かっています。
さらに、コリンは母乳にも含まれやすく、授乳期の赤ちゃんにもコリンを摂取させることができます。
幼いうちからコリンを摂取していると、子どもが大きくなった時の記憶力や高齢になった時の記憶障害の程度が軽くなると言われているので、特に妊娠期や授乳期には、積極的にコリンを摂取することをおすすめします。また、子どものストレス耐性に良い影響となる可能性があるとした研究も行われています。
摂取量の目安
食品100gあたりで考えると、全卵には約240mg、卵黄には約630mgのコリンが含まれています。日本には定められた摂取量はありませんが、アメリカの食品栄養員会による理想的な1日のコリン摂取量は、成人男性が550mg、成人女性が425gとなっています。
さらに、妊娠期には450mg、授乳期には550mgが理想的とされています。過剰摂取に気をつけ、日々の食事に美味しい卵を取り入れてコリンを摂取しましょう。