無公害鶏舎へのこだわり
害虫や悪臭はニワトリのストレスや病気の原因になります。あかね農場の鶏舎は、空気の流れがよく、また床が自然に乾きやすい構造になっています。
乾きやすい鶏舎
鶏舎の床は乾くことが大事になります。鶏糞の中には、悪臭の原因となる腐敗菌が含まれています。鶏糞が濡れると、腐敗菌が活性化し悪臭が強くなります。臭いがするとハエが集まってきます。ハエが寄ってきて、床が濡れているなど水分がウジがわきます。
モミガラ敷の床
あかね農場の鶏舎は、床に20cmの盛り土をし、雨が流れ込まないようにしています。
その上にモミガラを5~10cm敷いて、好気性土壌菌が鶏糞を分解しやすいようにしています。鶏は鶏舎内を自由に動き回り、鶏糞を蹴散らし空気が入り込み、好気性土壌菌のおかげで鶏糞はサラサラ、どんどん分解されていき悪臭が発生しません。
ベッドにもなる止まり木
止まり木はニワトリにとって重要なものです。羽ばたき、飛び乗り飛び降りるなどの遊び道具になるだけでなく、眠るためのベッドにもなります。
ニワトリは暗くなると本能的に高いところで身を休めます。低いところでは他の動物に襲われる危険があるからです。しかし、止まり木がなければ床で寝るしかありません。止まり木で寝るのが一番安心できるはずだから、そうさせてあげています。
止まり木の代わりにすのこを設置している平飼い養鶏場もあります。すのこの下には鶏糞が溜まり悪臭の原因になります。
上の写真を見比べてもらうとわかりますが、1枚目の写真には止まり木がありません。 止まり木は可動式になっています。止まり木の下も鶏たちが自由に歩き回り、鶏糞を蹴散らしてくれます。
吊り下げ式の給餌給水器
給餌器、給水器は自動で必要な分だけ補給されるようになっています。給餌給水器は吊り下げ式になっていて、水をこぼしてしまっても鶏たちが歩き回るので、床に溜まらず乾きやすくなっています。
卵を汚さないための産卵箱
ニワトリは狭くて暗いところで産卵する習性があります。しかし、産卵箱が居心地がよいと卵を産むときだけでなく、ずっと居座ってしまいます。そこで糞をすると卵を汚してしまいます。また、別のニワトリが入ってきて、せっかく産んだ卵を踏み割ってしまうこともあり、それが別の卵を汚してしまいます。平飼い養鶏でよく使われる産み溜め式の産卵箱で起こることです。
あかね農場の産卵箱は、卵を汚さないように床がスラットになっていて、そして卵が産まれると「集卵とい」に転がり出るようになっています。卵を汚さないので「無洗卵」で出荷でき長持ちします。
雑菌などの最初の防壁「クチクラ層」
卵は産まれてくるとき、輸卵管から分泌された粘液で表面が濡れています。産卵後、すぐに乾いて「クチクラ層」といわれる薄い膜になります。このクチクラ層が、卵に菌が侵入するときの最初の防壁になります。しかし、クチクラ層は水で簡単に洗い流されてしまいます。
市販の卵のほとんどが洗卵されていて、クチクラ層は残っていません。あかね農場では卵を汚さないので、洗卵する必要がなく無洗卵なので、クチクラ層がしっかりと残り、菌の侵入を防いでいます。
※輸送中など、卵の表面にほこりや菌が付着していることがありますので、お召し上がり前に水で洗い流してください。